クリスタルボウルの鳴らし方・演奏方法

クリスタルボウルを鳴らしてみたい!演奏してみたい!という方へ、基礎的な情報を紹介します。

本格的に演奏方法を学びたい方には「クリスタルボウル・ヒーリングスクール」というマンツーマンレッスンを行っています。

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クリスタルボウルに触れる前に

クリスタルボウルはとても繊細です。乱雑に扱うと、ガラスコップが割れるようにボウルも割れてしまいます。

クリスタルボウルに触れる前に、以下の点を確認しましょう。

アクセサリー類はすべて外しましょう

クリスタルボウルに金属製のアクセサリーが当たると「カツン!」という痛い音が鳴り、ダメージを与えてしまいます。ネックレス、指輪、腕時計、ブレスレットなど、ボウルに触れそうな位置にあるものは必ずすべて外しましょう。

動きやすい服装を心がけましょう

演奏時には身体を大きく、手を細かく動かします。ヨガウェアのように動きやすい服装を選びましょう。演奏中に衣類がボウルに触れると音が変わってしまうため、袖の大きな着物のようなものや、ヒモが垂れているパーカーのようなものは避けるべきです。見た目よりも機能性を重視しましょう。

心を落ち着けましょう

イライラや不安があると、ボウルを手荒に扱ってしまうことにつながりかねません。特別な時間のために、ゆっくり心を落ち着けましょう。

クリスタルボウルの並べ方

クリスタルボウルはフローリングの床や、しっかりとしたテーブルの上など、固くて平らな場所に並べます。

複数のクリスタルボウルを並べる際は「音階順」にしておくと演奏がしやすいです。ボウルを並べる順番はいつも同じにしましょう。並び順が毎回バラバラでは、演奏の都度「このボウルの音階は・・・」とアタマで考えてしまい、スムーズな演奏ができなくなります。

それぞれのボウルの間隔は10cmから15cm程度、握りこぶしひとつより少し広いくらいが適切です。間隔が近すぎると両手で演奏している際にマレットがぶつかる恐れがあり、間隔が広すぎると演奏しづらく、共鳴・共振をさせることができません。

ボウルの数が4つ以下であれば、音階順に横一列に並べてよいと思います。まっすぐでも、軽いアーチ状でも、最小限の動きですべてのボウルにアクセスできる並べ方にしましょう。

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7つの音階を揃えたフルセットのように、ボウルの数が5つ以上ある場合は、横一列の並べ方では端から端までの距離が大きくなってしまいます。二段構えの並べ方がオススメです。

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上の写真の並べ方の場合、奏者側にある4つのボウルの音階は向かって右側から「C・E・G・LOW-B」、手前側にある3つのボウルの音階は右側から「D・F・A」となっています。

こうすることで「C・E・G」の和音や「D・F・A」の和音のボウルへアプローチしやすくなり、反対に「C・D」や「E・F」、「C・LOW-B」のように不協和音になる音にはアプローチしづらくなります。

ボウルを設置する場所・順番が決まったら、最初にOリングを並べたり、ゴムマットを敷いたりして、その上にボウルをひとつずつ置いていきます。

Oリングは必ずボウルの中心・真下に来るようにします。Oリングの上でボウルが斜めにならず、きちんと水平になっていることを、さまざまな角度から見て確認しましょう。斜めになっていると、音の響きが悪くなるばかりか、演奏中にボウルが転倒する恐れがあります。

マレットを持ってみよう

クリスタルボウルは「マレット」という専用のバチでボウルのフチをこすったり、叩いたりして演奏を行います。

マレットにはいくつかの種類があり、もっともよく使われているのはチクワのような中空のゴムの棒にスウェードの革を巻き付けた「スウェードマレット」です。

マレットの持ち方

マレットはお箸と同じく、「指でつまむ」ようにして持ちます。演奏中はつまんだ指の力加減によって、細かく音をコントロールしています。

マレットの上から少し下がったあたりを親指と人差し指で挟むようにつまみ、後ろから中指を添えて固定します。薬指・小指は自然に曲げておきましょう。

マレットの持ち方_5

手の甲とマレットがほぼ直角になるような形です。親指と人差し指にぎゅっと力を入れてマレットを強く持ったり、指の力を抜いてふわっと優しく持ったりして、指の感覚を練習しましょう。

マレットの持ち方_7

まずは利き手で持ち、同様の持ち方で利き手ではない方の手でも持ってみましょう。

グー握りやマレットの上部を覆うように持つのは、繊細な音のコントロールが行えず、見た目もよくありません。利き手ではない方の手で演奏するのも困難になります。

演奏時の姿勢

クリスタルボウルを床に並べた場合は、奏者も床に座って演奏をします。膝がボウルに当たらない程度に近づき、マレットをボウルに当てたときに肘が伸びきらないような距離に腰を下ろしましょう。

身体は別の方向を向いたまま、腕だけを伸ばして演奏するのは、正しく音が鳴らせないばかりか、見た目も悪いものになります。演奏するボウルにきちんと正対するようにしましょう。奏者は同じ場所に座りっぱなしではなく、演奏するボウルの近くへ細かく移動しています。

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たくさんのボウルを使って複雑な演奏をするときは、正座の状態から足の指を立てた「起座」の姿勢になって、ボウルに身体を近づけます。

起座の姿勢を長時間続けるのは足腰に負担がかかるため、ゆったりとした演奏のときは正座やあぐらに変えても構いません。

不意に滑ってしまうような事故を防ぐため、座布団やクッションは使わない方が安全です。少しの時間、集中してみましょう。

演奏時の動作

クリスタルボウルの演奏中は、こっちのボウルをこすりながら、あっちのボウルを叩いて、その次はこっちをこすりながら、あっちもこする・・・というように、常に身体を動かし続けています。

このとき、演奏に必要なすべての動きは、無駄がなく洗練された自然な流れの中にあります。

ピタっと触れてシャカシャカ回して、パっと離してコツンと叩くのではなく、ふわっと触れてぐわーんと回して、そっと離してポンと叩きます。

兵隊のように格式ばったカクカクした動きではなく、蝶が舞うように自然で柔らかな動きです。自然な動作は、奏者の身体的な疲労を軽減することにもつながります。

音量の目安

クリスタルボウルは大きな音量が出せる楽器です。8インチサイズのボウルなら、体育館くらいの広さを響かせることができます。

ボウルから大きな音が出ている=ボウルが大きく振動している、ということです。音量を出し過ぎると演奏中にボウルが割れてしまうことがあります。音量のコントロールをしっかり身につけていきましょう。

音量の目安として、日常会話の声以上に大きな音は出さないようにしましょう。ボウルを演奏しながら、ふつうの声で会話ができるくらいの音量です。大声でないと会話できないような状態は、音量の出し過ぎです。

日常会話の音量というのは、私たちがもっともよく触れて、よく耳を傾けているものです。それよりも大きいと「うるさい」と感じられて、耳を塞ぎ、感覚が閉じてしまいますが、音量が小さければ小さいほど耳を澄まし、感覚が開き始めます。大切なことは怒鳴って伝えるのではなく、ささやくのと同じです。

音の止め方

音が鳴っている最中のボウルは、ボウル自信が振動をしている状態です。ムリに音を止めようとすると、振動を急激にストップさせることになり、ボウルを破損させてしまう恐れがあります。

通常の演奏中は意図的に音を止めることはありませんが、自宅の練習などで音を止めたくなったときの安全な方法を紹介します。

マレットを横向きに持ってボウルの下部に当て・・・

音の止め方

そのまま下から上にスライドするように動かすと、すっと音を止めることができます。

この方法以外で音を止めたり、音が鳴っている最中のボウルに手を触れたりするのは避けましょう。

こすって長い音を出してみよう

ボウルのフチに沿ってマレットで円を描くようにこすると、「ほわーん」というとても長い音を出すことができます。クリスタルボウル演奏の基礎となる、こする奏法を身につけましょう。

ボウルのエッジ部分にマレットを当てる

クリスタルボウルの上部・エッジのフチをよく見てみましょう。すとんとした直角ではなく、ごくわずかに斜めになっていると思います。

こする奏法では、マレットの先端から数cmくらいの位置(先端の白いゴム部分ではなく、ねずみ色のスウェード部分)をボウルのエッジに押し当て、エッジに沿ってマレットを這わすように回転させるのが基本です。

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マレットをきゅっと強めにつまみ、ボウルに対してマレットがわずかに「ハ」の字になるように手を傾けます。マレットが垂直ではなく、少し斜めになるような感じです。

こする演奏の最中には、マレットがきちんとボウルのエッジ部分に当たっているか、マレットの当たる位置が上下し過ぎていないかを常に確認しましょう。位置が下がり過ぎると手がボウルに当たるかもだし、上がり過ぎるとボウルからマレットがすっぽ抜けるかもしれません。マレットは常に同じ位置で当たり続けるようにします。

手首で回すのではなく、腕を使って回す

こする奏法は、手首だけでマレットを動かすのではなく、肘を伸縮させた腕全体を使ってマレットを動かすようにします。

手首を軽く固定し、手の甲は上を向いた状態のまま、肘をしっかり伸縮させて円の動きを作ります。ボウルと身体の距離が離れていると肘が伸びたままになるので、ボウルを覗き込むように上半身を起こして近づきましょう。

手首の円運動だけでボウルを鳴らそうとすると、細かな動きをコントロールすることができず、音が安定しません。また、利き手ではない手で演奏するのが非常に困難です。肘の動きを使えば、利き手ではない手でもそれほど違和感なく動かせます。

マレットを押し当てる強さ、回転させるスピードで音が変わる

こする奏法は「マレットをボウルに押し当てる力の強さ」と「マレットを回転させるスピード」の2つによって、音の立ち上がり・音量が変化します。

指に力を入れたまま、マレットをボウルに強く密着させ、ぐわん!と回すと、すぐに大きな音が鳴り始めます。ゆっくりな速度でも十分な音が出ます。

指の力を抜いたまま、マレットをボウルに軽く当てて、そーっと回すのでは、なかなか音は鳴り始めません。マレットが正しく当たっていなければ、どれだけ回転させ続けても音は出ません。

回転させるスピードの目安は、お鍋に入ったカレーを混ぜるくらいの速さです。決して、ホットケーキの粉を混ぜるような速さではありません。その速さで回さないと音が出ないのなら、マレットの力加減・当て方が間違っています。

どのくらいの力加減とスピードでこすると、どのくらいの音が鳴ってくるのかはボウルの大きさで変わってきます。ひとつずつ体感していきましょう。

より本格的な演奏方法を学びたい方に向けて「クリスタルボウル・ヒーリングスクール」というマンツーマンレッスンを行っています。こする演奏については、下記のような内容が加わります。

  • 音が出てきたら力を弱めて音量をキープする
  • マレットをそっと離す
  • 音を継ぎ足す
  • マレットの先端でこする
  • 音の合計に耳を澄ます
  • 高い音のアクセントを入れる
  • クリスタルボウルの音が螺旋状に向上していく理由
  • 呼吸に合わせて抑揚(ゆらぎ)をつける

叩いてやわらかな音を出してみよう

ボウルにマレットをやさしく当てると、「こーん」という打撃音を鳴らすことができます。クリスタルボウル演奏にアクセントを与えてくれる、叩く奏法を身につけましょう。

やさしく触れるくらいの力加減

叩くという表現を使っていますが、やさしく「触れる」くらいの力加減です。力もスピードもまったく必要ありません。太鼓のように強く叩くとボウルが割れてしまいます。

こするときと同じように、マレットを指でつまみます。指の力をしっかりと抜いて、マレットがすとんと抜け落ちるかと思うくらいまで脱力しましょう。

こするときと同じように、ボウルに対してわずかにハの字になるような角度で、マレットをボウルのエッジに当てます。

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マレットはボウルの右端や左端に当てるのはなく、自分から見てボウルの一番膨れている位置(近い位置)に自然に当てるようにします。

指や腕に力が入ったままだと音は鳴りません。慣れないうちは緊張して固くなってしまうかもですが、とにかく脱力することが大切です。やる気がないくらいが、実はちょうどよい音を出せます。

手首のスナップではなく、腕の動きで叩く

マレットをボウルに近づいてから手首や指のスナップで「はじく」のではなく、マレットを持った手が自然に近づいて来て、そのまま当たるような動き方です。正しく当たると「こーん」というやさしく長い音が鳴ります。

緊張していると、手が近づいて来たときに躊躇してしまい、結局スナップの動作で叩いてしまいます。やさしく触れるくらいの力加減であれば、ボウルを破損させることはありません。リラックスしてスムーズな動きができるようにしましょう。

より本格的な演奏方法を学びたい方に向けて「クリスタルボウル・ヒーリングスクール」というマンツーマンレッスンを行っています。叩く演奏については、下記のような内容が加わります。

  • 叩いた後はマレットをきちんと離す
  • マレットの位置で音のニュアンスが変わる
  • 連続で叩いて音を重ねる
  • 4回を意識して叩く
  • 叩いた先の展開方法

クリスタルボウルを演奏してみる

クリスタルボウル・ヒーリングでは、それぞれの音がどのようなイメージを与えるかを想像し、演奏を構成していきます。音によるストーリー作りです。

根拠のない他人の感覚・情報に頼ったり、惑わされたりするのではなく、できるだけ自分自身の感覚で想像してみましょう。他人の価値観に合わせて演奏するのでは、どうしてもアタマで考えることになってしまい、自然な演奏につながりません。また、他人の感覚・情報を基に構成した音で喜んでくれるお客さんというのは、ひょっとしたら自分とは感覚が違うのかもです。これは、自分がおいしいと思えない料理を振る舞っているようなもので、いつか違和感が爆発してしまいます。

自分自身の感覚で行う演奏は、自分だけのクリスタルボウル・ヒーリングの世界であり、自分が心地よいと思える音を誰かに届けて、同じように心地よく感じてもらえるのは、とても誇らしいことです。自分自身も癒されます。

そして、クリスタルボウル・ヒーリングは奏者と聴者の共同作業です。

「私はコレが好きなのよ!さぁどんどん受け取って!」というエゴの押し付けや、反対に「私には気持ち悪く感じるけれど、あなたのためにガマンします」という奉仕の気持ちで演奏するのではなく、奏者と聴者という立場であっても、お互いの感覚を尊重し合い、一緒に心地よくなれる世界を目指してみましょう。

より本格的な演奏方法を学びたい方に向けて「クリスタルボウル・ヒーリングスクール」というマンツーマンレッスンを行っています。演奏における音の組み立て方、演奏会の実施方法、演奏会で大切にしたいことなど、盛りだくさんの内容です。

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