後日談・完全な暗やみ・音と瞑想 -クリスタルボウル・ヒーリング-

12月2日の日曜日。えーと、もう何回目になるのか、タタミスタジオ(蕨)にて、完全な暗やみイベント「完全な暗やみ・音と瞑想 -クリスタルボウル サウンド・バス-」を行いました。

ご来場いただきました皆様、メディテーションガイドの貴子先生、タタミスタジオの皆様、ありがとうございました。

このイベントはちょっと(かなり)特殊で、フロア全体を完全に暗転させ、誰も一切なにも見えないままで進行していきます。私自身も、なにも見えない状態でクリスタルボウルの演奏を行っています。

「視覚」による認知感覚を強制的にオフにされたとき、それまでとまったく違う世界の中で、私たちの心身は強烈に動き始めます。ヘタするとパニックになるような行為です。だって見えないんだもん。どれだけ目を見開いていても、何も見えないのです(アイマスクで遮光するようなのとは違います)。

そのときに、

言うなれば暗やみという混乱の中で、声や音、自分の呼吸や体温に触れることを通じて

大きな愛、開放感、一体感、安心感、自己・他者の肯定、過去の記憶と未来への想像・・・

そういったものを感じ取っていただきたいなと願いながら行いました。

 

それは、子宮という暗やみの中で安心して過ごしていた胎児が、明るい外界に出され、混乱の中で肺呼吸を始めて母の胸の上に抱かれたときのように、

「ここはさっきまでと違う世界だけど、ここも愛に溢れている世界だ」

と、再認識するのと同じことの、逆のプロセス版(明るい外界から暗やみの空間)です。

 

「クリスタルボウルを続けて、今後究極的にどうしていきたいの?」と聞かれたことがあります。

短期的な展望ではなく、もっともっと先に、何を見据えているの?という意味。

昨日の体験なんかを踏まえると、なかなかこういう言葉を私のような成人男性が口にするのは恥ずかしいところもありますが、

「それぞれの中にあり、この空間に満ちている愛を再認識し、個が自立する」

ことかなーと、まだうまく言葉にはできないけれど、そんなことかなーと考えています。

ここで言う「愛」は、独占的・排他的な恋愛の感情(一対一)ではなく、もっと私たちが根源的に持っている、「相」への愛。広い範囲への愛情。

 

暗やみは心地よいです。想像すると怖いかもだけど。同じように、自分の殻をなくすのも、想像すると怖いかもだけど、きっと心地よいです、よね。

年内、あといくつか演奏します。どうぞお楽しみに!

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