モスキート音と疎外感と一体感

私はお酒を飲まないこともあって、人の大勢いるところが苦手なタイプですが、たまに賑やかなところを歩くと「キーン!」という超高周波のモスキート音に悩まされることがあります。

デパートの入口になんかにモスキート音の発生装置がネズミ避けとして(?)設置されているのです。高い音が聞こえるだけならまだしも、私はモスキート音を聞くと、本当に頭を殴られたような「ガツン!」という痛みを感じてしまいます(いろんな面がネズミと同じなのかも)。

しかし、モスキート音がまったく聞こえないという人も多くいます。だからこそデパートの入口にモスキート音の発生装置が取り付けられているのでしょう。みんなが「ガツン!」となっていたら、ネズミだけじゃなくてお客さんも寄りつかなくなりますよね。何も感じることなく、普通にデパートに入っていく人を見ると、私は自分がマイノリティであることを痛感します。

そう。私はずっとマイノリティでした。

身体の弱さや、名前のややこしさから、いつも「ほかの子とは違う」という意識の中で育ってきました。だって、自分では当たり前と思っている自分の名前を告げると「え? 変わってるね」という反応が返ってくるのです。そう思うと、いわゆるキラキラネームの子たちの精神状態が心配・・・いまは個性の時代だから違うのかしら。

大きくなってからも、自分が好きと思えることをやっていると「不思議な趣味だよね」とか「どこがよいのか分からない」という反応で、まーーーーー集団行動・集団生活は苦手でした。なので、ひとりでも仕事ができるようにコンピュータの知識を覚えていったりしました。

クリスタルボウルと初めて出会ったとき。

大きな感動を覚えるとともに、「でも、自分しか感動していないのでは?」という疑問が沸きました。それを確かめたくて何度かクリスタルボウルイベントを行い、たくさんの人が感動してくれるのを見て、ようやく「間違いない」と安心しました。

もし、毎日の生活の中で生きづらさや疎外感を持っているなら、クリスタルボウル サウンド・バスを体験してみるとよいかもしれません。それは、奏者と聴者の感覚が一体となった、とても優しい、許しの体験です。

奏者が一方的に与えるものではなく、聴者が遠慮なしに搾取するものではなく、ともに心地よい世界を目指せるのが、私の考えるクリスタルボウル サウンド・バスです。

そういう体験が作り出せるように、今日も修行を続けて、クリスタルボウル サウンド・バス スクールのレッスンを行っています。

デパートの入口にはモスキート音の発生装置じゃなくてネコを住まわせておいて欲しい!

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