クリスタルボウルを演奏するのに素質は必要ですか?への回答

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クリスタルボウル サウンド・バス スクールへの問い合わせで「クリスタルボウルを演奏するには素質(センス)が必要ですか?」や、「霊性が高くないとダメですか?」という難しい質問をいただくことがあります。

私はどちらも必要ないと考えています。今日はそんな話を書いてみます。

そもそも、やる前から素質があるかないかなんて誰にも分かりません。私自身、素質があると思ったから演奏を始めたわけではなく、無垢な好奇心と探究心から始めました。

そして(相手の素質に頼るのではなく)「誰でも理解できる内容」として教えるのが本当のスクールだと考えています。

「私の言いたいことが理解できないうちは勉強不足だ」みたいなのはスクールではありません。ただのワガママな私塾です。

素質よりも大切なのは「新しいことを学ぼうとする姿勢」だと思います。

クリスタルボウルは従来の楽器とは大きく違います。ドレミの音階はあるけれど、メロディを演奏するものではなく、一般的な音楽の知識が役に立たない場面も多いです。音楽の知識があると、逆にその知識(それまでの常識)が新しいことを学ぼうとするときにジャマをしてしまうかもしれません。

 

また、霊性ってのもよく分からないです。

私はただのそこらにいる兄ちゃんで、肉も食べるしラーメンも食べるし、夕日を美しいと思ったり夜の静けさの中に宇宙を感じたり、スターウォーズの最新作を見てあんまり面白くないなと感じたりします(いつも感覚とアタマを鋭敏にしていたいのでお酒は飲みません)。

なにより大切なのは「心地よさを感じる感覚」だと思います。

クリスタルボウル サウンド・バスの基本は「心地よいと思う世界(音)を作りだすこと」です。そしてその基本は「自分が心地よいと思う世界(音)」です。「これはいいものだから!」という理屈を最優先にして気持ち悪い音をゴンガンゴンガン鳴らされていても癒やしにはつながりません。

自分が心地よいと思う世界(音)を作り、それを他者と共有し、同じように心地よく感じてもらう。これはとても誇らしいことです。自分の好きな手料理を喜んでもらえるみたいな感じですね。

ひとりよがりではダメだし、誰かに媚びすぎるのでも続きません。

それは「霊性」という言葉ではなく、「素直な気持ち」と言った方が適切だと思います。

クリスタルボウルの世界はまだまだ始まったばかりです。たくさんの可能性に溢れています。

自分が心地よいと思う世界(音)を作り、それを他者と共有し、同じように心地よく感じてもらう。これはとても誇らしいことです。

素直な気持ちで、新しい世界を踏み出してみましょう。

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