クリスタルボウルのマレットによる響きの違い【動画】

クリスタルボウルは「マレット」というバチで演奏します。素手では音が出せません。マレットは演奏者とボウルをつなぐ唯一の接点、とても重要な存在です。

今回、さまざまなマレットを用いて、どのように音が変わるかを実験してみました。ボウルは8インチのF(ファ)と5インチのB(シ)です。

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スウェードマレット

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プラスティックの棒のまわりに、少しザラザラとしたスウェードが巻き付けられているスウェードマレット。ボウルに標準で付属しているため、もっともポピュラーに使われています。

チクワのように筒状になっているもの、中が空洞ではない棒状のもの、太いもの細いもの、メーカーによって微妙に異なっています。メーカーごとの違いをまとめると・・・

  • クリスタルトーンズ社(クラシックタイプ):チクワ型。重量はやや重く、太さはやや太い。マレットの断面が赤色や黄色などのチャクラカラーになっている。
  • クリスタルトーンズ社(ライトタイプ):チクワ型。重量はふつう、太さもふつう。マレットの断面は白色。最近のものは「Crystal Tones」という刻印入り。
  • カリスキ社:中心が空洞になっていない棒状。重量はふつう、太さは細い。マレットの一方の先端が青色や緑色などのチャクラカラーになっている。
  • クリスタルバイブス社:チクワ型。重量はふつう、太さもふつう。マレットの断面は白色。

マレットを見ると、その人がどこのメーカーのボウルを使っているのが分かります。

スウェードマレットに適しているボウル

表面が少しザラザラとしたウルトラライトボウル/アルケミーボウル

スウェードマレットに適している演奏方法

たたく、こする、音を発している最中のボウルを続けてこする

コメント

たたいたときの音がとても柔らかく、オールマイティに使いやすいマレットです。表面がツルツルとしたクリアーライトボウル/アルケミーボウルだと、ボウルの表面をマレットがすべってしまって音が出づらいことがあります。

長期間使っているとスウェード部分が摩耗してくるので、半年~1年ごとに交換しましょう。

コーティングマレット

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スウェードマレットの半分くらいがゴムでコーティングされたクリスタルトーンズ社のマレット。重量は重く、太さもやや太いです。

コーティングされているのは半分だけになるので、上下を持ち変えることで通常のスウェードマレットとしても使うことができます。こするときにはゴム側、叩くときにはスウェード側と、くるくる使い分けるとよい感じです。コーティングされていない側はスウェードマレットと同じなので、下記の評価はコーティング側を使用した際のものです。

コーティングマレットに適しているボウル

サイズが大きく、安定感のあるウルトラライトボウル/クリアーライトボウル/アルケミーボウル。分厚くて重たいクラシックフロステッドボウル

コーティングマレットに適している演奏方法

こする

コメント

コーティングマレットは、こする演奏の専門です。コーティング側でボウルを叩くと「カツンっ」という痛い音になってしまいます。コーティングは滑り止め作用が強いので、小さなボウルをこすろうとすると、マレットの動きでボウルが傾いてしまうことがあります。

表面がツルツルとしたクリアーライトボウル/アルケミーボウルでもしっかりとした音を出すことができ、分厚くて重たいクラシックフロステッドボウルにも適しています。

ゴムマレット

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打楽器を叩くような、丸いゴムの頭が付いたゴムマレット。持ち手部分が木製なので、演奏中に持ち手部分がボウルに触れないように注意が必要です。触れてしまうと「カツンっ」という痛い音が鳴ります。

ゴムの頭がなめらかな球状になっていない場合は、ボウルに引っかかるような感触があります。紙ヤスリを使ってなめらかにしておきましょう。

ゴムマレットに適しているボウル

小さすぎないサイズのウルトラライトボウル/クリアーライトボウル/アルケミーボウル。分厚くて重たいクラシックフロステッドボウル

ゴムマレットに適している演奏方法

こする、たたく(力加減に注意)

コメント

ゴムマレットはこする演奏向きです。たたく場合は上手にやらないと痛い音になってしまいます。スウェードマレットでこするときはボウルのフチにマレットを垂直気味に当てて腕全体で回すようにしますが、ゴムマレットはボウルの側面に水平気味に当ててこすった方が音が出しやすいです。

表面がツルツルとしたクリアーライトボウル/アルケミーボウルでもしっかりとした音を出すことができ、分厚くて重たいクラシックフロステッドボウルにも適しています。こすりすぎると音量がいきなり大きくなることがあるので注意が必要です。

ウッドマレット

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仏壇の「おりん」を叩くバチを大きくしたようなものがウッドマレット。木製の棒の先にスウェードが巻き付けられています。重量は軽く、太さはふつうです。

ウッドマレットに適しているボウル

ウルトラライトボウル/クリアーライトボウル/アルケミーボウル

ウッドマレットに適している演奏方法

たたく、こする、音を発している最中のボウルを続けてこする

コメント

実は万能選手なウッドマレット。表面がツルツルとしたボウルでも、小さなサイズのボウルでも、安定した音を出すことができます。

スウェードマレットに比べると、たたいたときの音がわずかに固くなりがちなので注意が必要です。

コーティングマレットやゴムマレットのように、たたくときとこするときでマレットを持ち替えたくない人にオススメです。

総評

たたく・こするの両方に便利に使えるのはスウェードマレットです。しかし、表面がツルツルとしたボウルでは、いくらこすっても長い音が出しづらいことがあります。

コーティングマレット、ゴムマレットはこする専門として、表示がツルツルとしたボウルでも長い音が出しやすいです。コーティングマレットは通常のスウェードマレットとしても使えるのがメリットですが、コーティングの滑り止め作用が強いので小さなボウルをこするのには向いていません。

たたくときに若干の注意が必要だけど、どんなボウルでも対応できるのがウッドマレットです。

私も演奏シーンに合わせて数種類のマレットを使い分けています。千手観音のようになることもあります。

私のクリスタルボウル サウンド・バスイベントのときに、これらもマレットを試していただくこともできます。ご興味ある方はマイボウルをご持ください。

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