WELQの騒動から考える、パクリと医療にクリスタルボウルも気をつけるべき理由

医療に関わる情報を多数掲載していたインターネットサイト「WELQ」。何かを検索したときに目にされたことのある方も多いと思います。

しかし、WELQに掲載されていた内容は他サイトからのパクリ(無断コピペ)だらけだったこと、医療情報を標榜しておきながら専門家の監修がなくデタラメだらけだったことなど、たくさんの問題が発覚したために現在はサイトが閉鎖されています。

パクリと医療。これはクリスタルボウルの情報発信の際にも、ものすごく重要に考えておく必要があります。

まず、パクリ。

私は自分のサイトから内容をパクられることを極端に嫌っています。たまに、私の写真を載せてイベントインフォを作っている人までおられるので、さすがにそれは指摘させていただいています。だってそれ私のイベントじゃないもの・・・。

出典(情報の出所)の分かる引用だったら構わないんですよね。「クリスタルボウル サウンド・バスのサイトにこう書かれていました」と明記されていれば問題ないです。しかし、他人(私)の考えを、さも自分の考えであるように述べることに慣れてしまうと、自ら考えることを止めてしまう恐れがあります。

クリスタルボウルは歴史が浅い楽器です。誕生してから30年くらい、私が知ったのも12年くらい前です。まだまだ未知なる部分、未知なる可能性にあふれていて、たくさんの奏者がそれぞれの解釈でクリスタルボウルに関わっています。

私はクリスタルボウルの効果を「音の圧力による肉体的なほぐしと、音響による精神的な癒し」と定義しました。これが確実に正しいという確証はありません。私独自の考えです。

そうではなく、「クリスタルボウルのシリカが人体の中にあるシリカと共鳴する」という人や、チャクラが開いて金運が上がるという人、電子レンジとは違う周波数で振動しているからよいという人もいます。

たくさんの意見があってよいのではないでしょうか。同意できるものがあれば同意して、疑問に思うのがあれば追求して、そういう熱意がクリスタルボウルの可能性を拡げていくのだと思います。パクるだけではなく考えてみないと、拡がっていかないと思います。

 

次に医療。これはとてもセンシティブです。

「クリスタルボウルは海外では医療機関で使われている」というような文章を見るたびに、首をかしげていました。そうであるなら病院の名前くらい書いて欲しいのに、具体的な情報が一切ないからです。

そこで、「Crystal singing bowl」という英単語と、「medical」や「clinic」など、医療系のキーワードで片っ端からインターネットの英語ページを検索しまくったことがあります。

結果、クリスタルボウルが使われている医療機関はひとつも見つけられませんでした。

医学に関わる人(医療知識を学んだ人)がクリスタルボウルを使っているという情報はありました。「同じ事じゃない?」と思われるかもですが、お医者さんがタバコを吸っているというのを、病院でタバコが使われていると表現するのはおかしなことでしょう。

私も、岡山のHIKARI CLINICのような医療機関でクリスタルボウルの演奏をさせてもらっていますが、あくまでイベントとしての演奏であり、特定の患者さんに対する治療としての演奏ではありません。

医療効果があるように情報を流すことは、薬機法(以前は薬事法)に抵触します。

また、医療ではなくスピリチュアルに特化させて「自分に特別な能力がある」と主張したり、「自分が販売しているものにはすごいパワーがある」という宣伝をしてしまうと、霊感商法・開運商法になり、民法90条の「公序良俗に違反する違法な行為」、民法96条の「詐欺・強迫にあたる行為」、民法709条「不法行為」に抵触する恐れがあります。ぶっちゃけ、妙な肩書きを名乗るのも微妙なところがあるので、私は決してそういうことはしません。

クリスタルボウルは、そんな余計なことを付け加えなくても、十分すぎるほどの魅力があります。

「私はすごいんです!」なんて言わなくても、音を聞いてすごいと思ってもらえたら自然とリピートしてもらえます。私のイベントで感想のシェアや「次も来るべき」というような勧誘をしないのは、自信があるからです。

 

WELQの騒動は「公益性が求められる情報を、私企業が利益のために歪曲して利用した」の一点に集約されます。クリスタルボウルはこれからもっともっと多くの人から愛される存在になると思うからこそ、あんまりヘンテコなことをやると、未来がなくなってしまいます。

さぁ2017年。どのくらい拡がっていきますか。私も挑戦を続けていきます。

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