ネット時代における個人アーティストの自己防衛術

アイドル活動を行っていた女性が狂信的なファンに襲われるという痛ましい事件が発生しました。以前から誹謗中傷を繰り返し、イベントの会場で襲いかかるという卑劣な行為。

誰でも情報発信が行える時代になったため、さまざまな「個人アーティスト」が産まれました。

クリスタルボウルの演奏家やヨガの先生、マッサージ師さんなど、どこかのお店に所属せずに活動されている方が大勢います。こういった個人アーティストは宣伝・集客も個人で行うため、トラブルの対応も個人で行わなくてはなりません。

問題が大きくなってからでは遅いです。インターネットの力を借りて、自己防衛術を考えてみましょう。

イベントのチケット予約・販売

私はイベントのチケット予約・販売にPeatixというサイトをずっと使っています。個人宛にメールで申し込みのような方法を使わないことによって、「満席だと思うけど私だけ参加させて」とか「当日のキャンセルだけどお金を返して」という手間のかかる対応がなくなり、すべての人を平等に扱うことができます。

【外部サイト】Peatix (ピーティックス)

連絡のやり取りもすべてPeatix経由にすることで個人のメールアドレスを秘匿することが可能です。あと、Peatixを使うと似たようなイベントに参加したことがある人へ勝手にリコメンドしてくれるのもよいです。クリスタルボウル関連イベントはほとんどありませんが・・・。

新しい住所

「バーチャルオフィス」という仕組みを使うと、格安で住所を手に入れられます。住所だけの名義貸しみたいな感じです。

【外部サイト】バーチャルオフィス東京・銀座 月額\1,080~

自宅が田舎でも、バーチャルオフィスを使えば銀座や六本木の住所が使えます。名刺に銀座のビル名が書いてあったらちょっとカッコイイかもですね。バーチャルオフィス宛てに届いた郵便物は自動で転送されるので不自由はありません。

新しい電話番号

スマホで「IPフォン」という種類のアプリを使うと、「050」から始まる新しい電話番号がもらえます。インターネット回線を使って電話を発信・着信するため、一般の「090」から始まる番号とはちょっと使い勝手が異なっていますが、ひとつのスマホでふたつの電話番号を使うことができるようになるので、仕事用とプライベート用を切り分けるのに便利です。

アプリを使っていないとき(起動していないとき)は自動的に留守番電話につながるからプライベートな時間をジャマしません。

SNSの使い分け

個人のアカウントとイベント情報を流すアカウントは必ず分けておくべきです。フォローしている側にしても、「来週はココでイベントです!」という投稿の次に「お昼のカレーが辛かった」みたいな投稿があるのは情報として読みづらいです。「親しみやすさ」というメリットもあるかもですが、バランスを保っておくことが大切だと思います。

One more thing

ストーカー行為を防ぐために彼氏や彼女のような存在をチラつかせるのはまったく無意味だと思います。それどころか、その大切な相手にまで被害が及ぶ危険性があります。
「幸せな家庭」という存在も、見る人によってはカチンと来るでしょうし、すべてにおいてパーソナルな部分は隠すべきだと思います。

また、「性善説」にこだわったり、相手を理解しようとすると苦しくなることが多いです。私は常日頃から「天下二分の計」を意識しています。この世はすべて一緒ではなく、いろんな人がいます。理解できない人がいたとしても、それもまた人です。ふたつに分けて、自分が心地よいと思える場所を選んでいきましょう。

最後に

大ざっぱにまとめると「すべてのお客さんを対等に扱う」のと「仕事とプライベートは切り分ける」の2点です。その行為を寂しいと感じる方もおられるかもですが、プロ意識を持って活動を続けていくには仕方のないことだと思います。

不安になったときにはすぐに最寄りの警察署へ相談しましょう。

出費を伴いますが、警備員を雇うというのも有効な手段です。制服姿の人が立っているだけで十分な抑止力があります。

【外部サイト】株式会社 エス・ティー 基本警備料金表

今回の事件の被害者が元気に回復することを心から願っています。罪を犯した男には鉄槌を与えたいです。

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